一見すると優雅で浮世離れした「貴族」に見える佐藤九段ですが、盤上での姿は泥臭いまでの執念を秘めた生粋のファイターです。そのギャップが最も鮮明に表れたのが、2026年2月26日に静岡市「浮月楼」で行われた第84期A級順位戦の最終一斉対局でした。
この日を迎えるまで2勝6敗と苦しみ、敗れればB級1組への降級もあり得た絶체絶命の状況。対する相手は、7勝1敗で藤井聡太名人への2年連続挑戦権獲得に王手をかけていた「軍曹」こと永瀬拓矢九段(33)でした。誰もが永瀬九段の優位を予想する中、佐藤九段は驚異的な集中力を発揮して永瀬九段を撃破。見事に自力でのA級残留を掴み取ったのです。
また、2026年5月に公開されたNumber Webのインタビューでは、A級初戦での痛恨のミスを振り返り「すべてが崩れてしまった」「結局は結果でしか判断されないのかよ、と」と、普段の柔和な笑顔からは想像もつかないほどの悔しさとプライドを吐露しています。続く第85期A級順位戦でも、2026年7月17日の2回戦で千田翔太八段(32)と角換わりの熱戦を繰り広げるなど、常に最前線で牙を研ぎ続けています。
こうした姿に対し、SNSや将棋ファンのコミュニティでは以下のような熱い声が上がっています。
- 「普段はシャネルを着こなす貴族なのに、カド番で見せる終盤の粘り強さが泥臭くて本当にカッコいい」
- 「永瀬九段を最終局で止めた一番は鳥肌が立った。あの勝負師の顔を見たら、今は家庭よりも将棋に全てを捧げているのが納得できる」
- 「自分の世界観を貫き通して生きる天彦先生は、独身のままでも最高に魅力的なロールモデル」