難波観光における千日前道具屋筋の最大の強みは、吉本興業の拠点「なんばグランド花月」から徒歩数十秒という抜群の立地条件です。劇場を出た観客が、お笑いを楽しんだ余韻そのままに通りへと流れ込む導線が自然と出来上がっています。
実際に現地を歩くと、平日・週末を問わず多言語が飛び交い、熱気に包まれています。特に刃物専門店では、欧米やアジアからの旅行者が職人の試し切り実演を真剣な眼差しで見つめ、納得した表情で包丁を買い求める姿が日常風景となっています。「名入れ」サービスを提供する店舗の前には順番待ちの列ができ、日本刀の流れを汲む伝統技術への関心の高さが窺えます。
また、体験型施設「デザインポケット」などで実施されている食品サンプル製作体験には、家族連れや若いカップルが多数参加しています。キャベツの葉を蝋で引き伸ばす昔ながらの技法や、ミニパフェの盛り付けに歓声を上げる様子は、従来の「仕入れの場」にはなかった新しい活気を通りにもたらしています。