賀来賢人が芸能界に足を踏み入れた背景には、叔母である千香子の存在が決定的な役割を果たしています。ただし、それはよくある「有力な親族によるコネ推薦」といった類のものではありませんでした。
発端は、賀来家の家族写真でした。千香子の所属事務所の関係者が、たまたま彼女の自宅や家族アルバムにあった写真を目にした際、そこに写っていた美少年に目を奪われたのです。「この子は誰ですか?」「私の甥っ子なんです」というやり取りから、事務所のスタッフが「ぜひ一度会わせてほしい」と連絡先を託したことが、芸能界入りのきっかけとなりました。
当時、名門・暁星学園でバスケットボールに打ち込んでいた賢人は、芸能界に対して強い関心を持っていたわけではありませんでした。しかし、高校生になり将来の進路を模索する中で、手渡された名刺をもとに自ら連絡を入れたことで、俳優への扉が開かれることになりました。叔母の名前を利用してオーディションを有利に進めたわけではなく、「偶然見つかってしまった原石」であった点に、彼の天性のスター性が垣間見えます。