天気予報で使われる「降水量1mm」とは、雨が降った場所に水がどこにも流れ出さず、蒸発もせずに溜まり続けた場合、1時間で水深1mmに達する雨量を指します。一見するとごくわずかな厚みに思えますが、これは1平方メートルの面積に1リットルの水が均等に降り注ぐ計算です。
気象庁の観測基準では、0.5mm未満の雨は「0mm(降水あり)」として切り捨てられます。つまり、予報で「1mm」と表示されている場合、実際には0.5mmから1.4mmまでの幅が存在している点に注意しなければなりません。0.5mm程度であれば「霧雨や小雨で、数分なら傘なしでも耐えられる」と感じますが、上限に近い1.4mmになると、空全体からポツポツと絶え間なく水滴が落ちてくる状態になります。
歩行者が傘を差さずに10分間歩いた場合、髪の毛の表面には無数の水滴がつき、綿素材のコートやジャケットは湿り気を帯びて色が変わります。20分を超えれば繊維の奥まで水分が浸透し始めます。結論として、降水量1mmは「傘の必要性」が確実に生じるボーダーラインです。