引越し・搬出を急ぐあまり、一人で上段を持ち上げようとする行為は極めて危険です。上段ユニットは幅120cmタイプであれば単体重量が35kg以上あり、しかも持ち手になる突起がありません。一人で抱え上げると視界が完全に遮られ、木ダボが外れた瞬間に重量が片側に偏り、床や壁に激突します。
二人作業の安全性は、単に重量を半分にするだけではありません。「左右の持ち上げタイミングの同期」と「木ダボの抜け具合の相互確認」を可能にします。合図を掛け合いながら、片側が5mm浮いたらもう片側も5mm浮かすという協調動作を行って初めて、家具の接合面を傷つけずに分離できます。片方が上段を抱えて支えている間に、もう片方が周囲の障害物を取り除き、安全な養生マットの上へと誘導するバックアップ体制が不可欠です。