『魔進戦隊キラメイジャー』における押切時雨(キラメイブルー)という役柄は、水石のキャリアを語る上で欠かせない転換点です。劇中劇で時代劇スターを務める設定を活かし、真面目であればあるほど周囲を困惑させる「愛すべき残念なイケメン」を完璧に成立させました。顔面を大胆に崩すコミカルな演技を見せつつ、剣を抜いた瞬間の剣筋には一切の妥協がない。この落差が、子どもたちだけでなく大人の特撮ファンをも熱狂させました。
また、アニバーサリー映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』(2021年)などでは、『侍戦隊シンケンジャー』で谷千明(シンケングリーン)を演じた鈴木勝吾との共演も実現しました。舞台シーンで確固たる実力を誇る先輩・鈴木勝吾との並び立ちにおいて、水石は「兄やん気合い入ってます」とリスペクトを表明。板の上で命を削ってきた舞台俳優同士ならではの緊張感と熱量を映像作品の中に持ち込み、特撮ファンを大いに沸かせました。