長瀬智也が芸能界入りを果たしたのは1991年、弱冠12歳のときでした。ジャニーズ事務所へ入所した直後から、その群を抜いたビジュアルはファンの間で伝説的な話題を呼びます。当時の男性アイドル像の主流であった中性的・小柄な可愛らしさとは一線を画し、既に180cmに届く勢いの長身と、日本人離れした高い鼻梁、憂いを帯びた切れ長の瞳を備えていました。
1994年、15歳というグループ最年少の若さでTOKIOのメインボーカルとしてCDデビュー。華やかな音楽活動と並行して、俳優としての素質も早々に開花します。その評価を決定づけたのが、1996年放送のフジテレビ系ドラマ『白線流し』でした。定時制高校に通いながら天文台で働く寡黙な青年・大河内渉役を演じた長瀬は、清潔感の中にどこか影を宿した繊細な演技を披露。飾らないブレザー姿と透明感あふれる横顔は、視聴者に強烈な印象を焼き付けました。
この時期のビジュアルは、現在のSNS上でも「奇跡の10代」「平成が生んだ天然の彫刻」として頻繁に拡散されています。造られたあざとさが一切ない、野性と気品が同居した少年期の姿は、まさに時代を象徴するマスターピースでした。