人類が神の肉体を傷つけるための絶対条件である神器錬成において、シモ・ヘイヘがどのワルキューレと一蓮托生になるかは最大の焦点です。近接武器と異なり、遠距離火器には「本体」と「消耗品である弾丸」の二重構造が存在するからです。
仮にスナイパーライフルそのものが神器化した場合、銃撃の反動や耐久力は保証されますが、撃ち出される弾丸が通常兵器のままであれば神の皮膚を貫くことは叶いません。第4回戦でジャック・ザ・リッパーが見せた「触れたものをすべて神器に変える手袋」の例があるように、ヘイヘの場合も以下の2つの仮説が成り立ちます。
第1に、弾丸無限供給型の神器錬成です。ワルキューレが自らの魂を弾丸へと昇華させ、装填される1発1発に必殺の神殺しの力を宿すパターンです。第2に、銃身と弾丸が一体化した変形機構です。発射された弾丸が標的を自動追尾する、あるいは空間そのものを射抜くような特殊能力が付与される可能性も考えられます。
また、デザイン画に描かれた愛犬がワルキューレの化身、あるいは神器の一部として索敵やデコイ(囮)の役割を果たすのではないかという議論も絶えません。雪原の狩人にとって、猟犬は第二の目であり耳でした。純粋な狙撃術に神話的なギミックが加わることで、かつてない頭脳戦が繰り広げられるはずです。