首都圏屈指の鉄道の要衝であるさいたま新都心。かつて東日本最大級の規模を誇った大宮操車場の跡地に建設されたホテルメトロポリタンさいたま新都心は、普段から線路側客室のトレインビューで高い人気を博してきました。近隣には大型イベントが集まるさいたまスーパーアリーナが位置し、ビジネスパーソンやイベント遠征客で賑わう拠点です。
今回の取り組みは、そうした土地の記憶をJR貨物との本格的な連携によって具現化したものです。鉄道模型の展示やポスター掲示にとどまる従来の鉄道部屋とは一線を画します。現場で長年物流を支えてきた機関車の実物部品を解体・整備し、客室の家具として再構築しました。国鉄時代から半世紀以上にわたり日本の動脈を支え、後継車両への置き換えで数を減らす名機たち。その手触りを心ゆくまで味わえる空間が誕生しました。