今節の戦術的ポイントを象徴するのが、アタッカー陣の危機感と冷静な状況把握です。右サイドで圧倒的な推進力を誇る伊東純也は、試合前のメディア取材に対し「対南米とはまったく違う試合になる。相手がスペースを消してきたときにどうこじ開けるか。何よりも先取点が大事になる」と語り、チーム全体が共有すべき課題を明確に示しました。
ニュージーランドは屈強なセンターバック陣を中心に自陣深くでコンパクトな守備陣形を構築し、ロングボールやセットプレーから活路を見出す手堅いスタイルを持ち味とします。この構図は、日本がアジアカップなどで幾度となく直面してきた「徹底的な引いた相手との攻防」と完全に一致します。外回りのパス回しに終始せず、鋭い斜めの差し込みやポケットへの進入、そして伊東の代名詞である電光石火の突破から早い時間帯にリードを奪えるかが最大の試金石です。