ファンダメンタルズが盤石であるにもかかわらず株価が上値の重い展開を強いられる場合、その主因は需給構造にあります。特に注視すべきは東証が公表する信用取引残高の推移です。
三菱商事のような大型株において、信用買い残が大きく膨らみ信用倍率が4倍〜5倍を超えてくると、株価上昇局面で戻り待ちの売り圧力が強まります。決算発表を前にレバレッジをかけて買い向かった短期個人投資家のポジションは、決算が「無難な着地」であった場合でも失望売りの標的となります。
プロの市場関係者が「買い時」を判断する際のセオリーは明快です。
第一に、決算後の急落によって信用買い残が急速に整理され、需給のしこりが解消されたタイミング。
第二に、大手証券会社が提示する目標株価コンセンサスから株価が大きく乖離し、予想配当利回りがレンジ上限に近づいた瞬間です。掲示板が総悲観に染まり、夜間PTSで投げ売りが頻発している局面こそ、冷静な長期投資家にとっては絶好のエントリーポイントとなります。