支柱を組んだ後に欠かせないのが、茎の固定 八の字結びによる誘引作業です。支柱に直接茎をピッチリと縛り付けてしまうと、成長に伴って茎が太くなった際に紐が食い込み、師管や道管が圧迫されて果実へ養分が届かなくなります。
正しい手順は極めてシンプルです。まず麻ひも 誘引用の紐を支柱側に固結びで固定します。次に、支柱と茎の間で紐を1回交差させて「8」の字の形を作り、茎側には指1本分(約1.5, 2cm)のゆとりを持たせて緩やかに結びます。このクッション構造により、強風で枝が激しく揺れても摩擦で表皮が擦り切れるのを防ぎ、茎の肥大化にも自然に適応できます。ビニールタイやプラスチッククリップよりも、天然素材の麻ひもの方が適度な摩擦力と吸湿性があり、滑り落ちを防ぐ上で最適です。
誘引と同時に徹底すべき日常管理がわき芽かきです。葉の付け根から勢いよく伸びるわき芽を放置すると、ジャングルのように葉が茂って風圧をまともに受けるだけでなく、支柱の耐荷重を大幅にオーバーします。わき芽が長さ3, 5cmの小さいうちに手で横に倒して折り取り、主枝1本(または2本)に養分と構造的負荷を集中させることが、倒壊を防ぎながら大粒の実を収穫するための鉄則です。