「外出先や旅行先で道具が一切ない」「机の上にも安全ピンやクリップが1つも見当たらない」という極限状態でも、紐を戻す方法は存在します。
道具を一切使わない応急処置の代表格が、「芋虫(いもむし)プッシュ法」と呼ばれる手先の布送りテクニックです。
まず、紐の先端をフードの穴に1〜2センチほど押し込みます。次に、紐の先端を外側の布地越しに親指と人差し指でギュッと強くつまみます。その状態を維持したまま、もう片方の手でフードの布地を奥へとグッと縮めてシワを寄せます。最後に、つまんでいた紐を離さず、寄せた布地だけを後ろへ伸ばすようにスライドさせます。
この「縮めては伸ばす」動作を尺取り虫のように繰り返すことで、紐は確実に前進します。道具を使う場合に比べると摩擦が大きく、所要時間は10分〜15分程度かかりますが、何も道具がない時の最終手段として極めて実用的なアプローチです。