そもそも、メインで使っている大型冷蔵庫の冷凍室には霜がつかないのに、なぜコンパクトなセカンド冷凍庫や1ドア・2ドアの小型冷凍庫には分厚い霜がびっしりと張り付いてしまうのでしょうか。その理由は、冷却方式の構造的な違いにあります。
家庭用冷凍庫の冷却方式は、大きく分けて「直冷式」と「ファン式」の2種類が存在します。ガジェット通信(GetNews)が掲載したハイアール(Haier)製セカンド冷凍庫の長期使用レビュー等でも言及されている通り、本体価格が2万〜3万円台と手頃で、運転音が静か、かつ省スペースな小型冷凍庫や上開き(チェストタイプ)の多くは「直冷式」を採用しています。
| 比較項目 | 直冷式(自然対流式) | ファン式(間接冷却式) |
|---|---|---|
| 冷却の仕組み | 庫内の壁面にある冷却管から直接冷気を放出 | 庫外の冷却器で作った冷気をファンで送風 |
| 霜取りの必要性 | 手動での定期的な霜取りが必須 | 自動霜取り機能あり(原則不要) |
| 本体価格・電気代 | 本体が安価(1.5万〜3万円台)・省エネ性が高い | 本体がやや高価(4万円〜)・霜取り時に電力を消費 |
| 食品の乾燥・鮮度 | 風が当たらないため冷凍焼けしにくい | 冷風が当たるためラップ等の密閉が必要 |
直冷式は、庫内の壁面内部に張り巡らされた冷却パイプが直接庫内を冷やします。扉を開폐した際に外から入り込んだ湿った空気が、マイナス18度以下の冷たい壁面に触れることで急速に冷やされ、水滴を通り越して結晶化します。これが「霜」の正体です。
さらに、パッキンの隙間にゴミが挟まっていたり、食品を詰め込みすぎて扉が数ミリ浮いていたりすると、外気が絶えず流入し、わずか数週間から数ヶ月で壁面を覆い尽くす巨大な「氷の塊」へと成長してしまいます。