恵泉女学園大学の募集停止と閉学の決定は、「女子大氷河期」と呼ばれる時代の厳しさを象徴する出来事として教育界に大きな衝撃を与えました。しかし、その内実をひもとけば、単なる経営破綻ではなく、在学生の学びを最後まで保障し、学校法人全体の未来と建学の精神を守り抜くための戦略的かつ誠実な決断であったことがわかります。
多摩キャンパスの豊かな教育農場で培われた「土を耕し、命を慈しみ、世界の平和を願う」という有機園芸教育のフィロソフィーは、卒業生たちの胸の中に、そして世田谷の中学・高等学校の教育現場へと確実に受け継がれていきます。2027年春の最後の卒業式まで、同大学がどのような歩みを見せるのか、引き続き温かく見守っていきたいところです。