長寿番組のリニューアルや終了時には、共演者同士の確執やメイン司会者の降板トラブルといった憶測が付きまとうものです。『和風総本家』においても、「前田吟と制作陣が対立したのではないか」「萬田久子や東貴博との間に溝があったのではないか」という噂が一部の掲示板等で書き込まれました。
結論から言えば、出演者間のトラブルや確執説は完全なデマです。前田吟の勇退は、本人の年齢(当時74歳)と、番組が10年という大きな節目を迎えたことによる円満な卒業でした。前田自身、インタビュー等で番組に対する深い愛着とスタッフへの感謝を度々口にしており、後を引き継いだ萬田久子や東貴博も番組最終回では涙ながらに番組への敬意を語っています。
むしろ番組関係者の間では、出演者とスタッフが一丸となって「無名の日本の職人たちに光を当てる」という共通理念を共有していたことが知られています。スタジオの穏やかで品のある空気感は、演出ではなく出演者陣の相互尊重によって築かれていたものです。