かつてプロ野球の応援といえば、私設応援団が奏でるトランペットと鳴り物、そして声を張り上げるコールが主役でした。しかし現在のスタジアムエンターテインメントは、視覚・体感を総動員する複合的なフェスティバルへと進化を遂げています。
西武ライオンズの球団歌ダンスがここまで支持される構造的理由は、昭和の叙情詩的球団歌『地平を駈ける獅子を見た』が担保する「伝統と格式」と、現代風にブラッシュアップされた『吠えろライオンズ』がもたらす「参加型ポップカルチャー」の見事な共存にあります。古参ファンが胸を熱くするメロディを守りつつ、SNS世代やライト層がダンスを通じて自然にチームへの帰属意識を高められる導線が確立されています。
他球団とのメディアコラボレーションを恐れず、エンタメとして昇華させるオープンな姿勢こそが、新時代のスタジアムカルチャーを牽引していく原動力と言えます。