毎年1月1日に生放送されるフジテレビ系『爆笑ヒットパレード』は、その時代における「芸人の通信簿」とも呼ばれる象徴的な番組です。コラムニストの堀井憲一郎氏らの分析でも話題となったように、2020年代半ばから2026年にかけて、同番組の出演者ラインナップには劇的な変化が生じています。
かつて番組の屋台骨を支えていた「お笑い第7世代」のブームが一巡し、EXITや霜降り明星といった牽引役もそれぞれの冠番組や個人活動へシフトしたことで、特番における一斉出演の構図は解消されました。さらに、ネタを短尺で消費する地上波の制作方針に対し、演者側が拘束時間の長い生放送特番よりも、自前の単独公演や配信プラットフォームを優先する動きが強まっています。
「元日の特番に出ていない=売れていない」という図式は完全に崩壊しました。テレビ局側の制作費削減や若年層のテレビ離れに伴い、長時間特番のギャランティはかつてほど高くありません。効率や表現の自由度を重視する芸人ほど、地上波の正月特番から距離を置く傾向が見られます。