DIY交換を躊躇するドライバーの多くは、「部品を破損させたり、ガラスを割ってしまったりするのではないか」という心理的障壁を抱えています。しかし、作業手順と注意すべき物理的リスクを正しく把握すれば、事故の危険性はほぼゼロに抑えられます。
作業に着手する前に、必ず用意すべきアイテムが1つあります。それは工具ではなく、厚手のバスタオルです。ワイパーアームを立てた状態で誤って手を滑らせると、スプリングの力でアームが倒れ、金属の先端がフロントガラスを直撃してヒビが入る惨事につながります。作業中は必ずフロントガラスの上に厚手のタオルを敷いてクッションを確保してください。
現在流通している国産車の多くは「U字フック」規格を採用しています。ブレードの結合部にある小さなプラスチックストッパー(ロック爪)を指や爪で押し込みながら、ブレード全体を下方向(ガラスの根元方向)へスライドさせるだけで、カチリとロックが解除されて簡単に取り外せます。
ブレードを取り外した後のゴム交換手順は以下の通りです。
- 引き抜き工程: ゴムの端にあるストッパー用の凹みを確認し、ブレードのツメから引き抜きます。ゴムに金属レール(バーティブラ)が内蔵されているタイプと、金属プレートを再利用する分離タイプがあるため、外した構造を観察しておきます。
- 金具のセット: 新品のゴムに金属レールが付属していない場合は、古いゴムから引き抜いた金属レールを移植します。この際、レールの湾曲方向が外側へ反らないよう、元の向き通りにゴムの溝へ差し込みます。
- 差し込み工程: ワイパーゴムの向きに注意しながら、ブレードのツメにゴムのレール溝を通していきます。先端のロック穴にブレードの最終ツメが確実に「パチン」とはまり込むまでしっかりと押し込みます。