世界的なY2Kファッションの再燃とクロシェ(かぎ針編み)ブームの合流地点に、ハローキティが存在しています。InstagramやTikTok、Pinterestでは、Z世代から往年のファンまでが自作のキティ作品を披露し、動画の総再生数は億単位に達しています。ももいろクローバーZの百田夏菜子氏が披露した擬人化キティ姿が話題を集めたように、アイコンとしてのハローキティが持つポップカルチャーの求心力は現在も極めて強固です。
かつてのサンリオ手芸といえば、既成のキットに沿って忠実なマスコットを編むスタイルが主流でした。しかし現在のトレンドは、日常のファッションに取り入れやすい実用性と、あえて余白を残したモダンなアレンジにあります。日常着のアクセントになるグラニースクエアのバッグや、冬のストリートスタイルに映える耳あて風ヘッドウェアなど、身につけることを前提としたデザイン設計が編み手たちの創作意欲を刺激しています。