狂四郎2030カレー騒動の時系列!ほっかほっか亭引用からセール波及の全貌

狂四郎2030カレー騒動の時系列!ほっかほっか亭引用からセール波及の全貌

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なぜ、たった一行のカレーを喜ぶ台詞が、これほどまでに重大な不適切ポストとして扱われたのでしょうか。その答えは、鬼才・徳弘正也が1997年から2004年にかけて連載したSFディストピア漫画『狂四郎2030』の作中設定にあります。

問題の台詞が登場するのは、遺伝子統制や徹底した身分差別が敷かれた管理社会の収容所施設です。国家体制に従わないと見なされた「劣等分子」や弱者たちが過酷な強制労働に従事させられ、人間としての尊厳を徹底的に剥奪されている現場でした。普段は家畜以下の残飯しか与えられていない被収容者たちに対し、ある日突然、看守から湯気の立つカレーライスが振る舞われます。

飢餓状態に置かれていた男たちは涙を流して喜び、「えっ今日は全員カレーライス食っていいのか!!」と叫びながら貪り食います。しかし、それは施しなどではありませんでした。カレーには即死性の劇薬が混入されており、処分対象となった彼らを効率よく一括殺害するための「最後の食事」だったのです。食後、苦悶の声を上げながら次々と絶命していく収容者たちの阿鼻叫喚――読者の心に消えない傷を刻んだ、作中屈指の作中トラウマシーンでした。

この凄惨な虐殺劇の導入部を、よりにもよって温かい食事と真心を届けるはずの弁当チェーンが宣伝文句に使ってしまったわけです。文脈を知るファンからすれば、背筋が凍るようなブラックジョークどころの騒ぎではありませんでした。

Marcus Vance
Author

Marcus Vance

Marcus Vance is a cybersecurity auditor and technology writer dedicated to educating the public about online safety, data privacy regulations, enterprise security, and emerging cyber threats.