家庭でゼロから時短調理を試みる場合、最大の武器となるのが市販の「冷凍根菜ミックス」と「めんつゆ」の掛け合わせだ。日本テレビ『ヒルナンデス!』の特集でも取り上げられたように、生野菜を使う際に最も手間の掛かるレンコンの下処理(変色を防ぐ酢水への浸漬やアク抜き)は、急速冷凍技術によりすでに完了している。これにより、調理者は味付けと火加減だけに集中できる。
失敗しない味付けのベースは、いわゆる「筑前煮 黄金比」だ。出汁・醤油・みりん・酒を4:1:1:1(砂糖はお好みで大さじ1)で合わせるのが正統派だが、めんつゆ(3倍濃縮)を用いる場合は、めんつゆ1に対して水3、みりん0.5を足すだけで完璧な輪郭が完成する。最初に鶏もも肉の皮目をしっかり焼き付け、脂を引き出してから凍ったままの根菜を投入するのがコクを出す秘訣だ。
煮込み段階で欠かせないのが「落とし蓋」の活用である。アルミホイルまたはクッキングシートの中央に直径2cmほどの穴を開けて具材に直密着させる。これにより、少量の煮汁が対流して全体にムラなく回り、食材同士の衝突を防いで劇的な煮崩れ防止効果を生む。