もっとも懸念された「火元の特定」について、現地の消防確認および内部関係者の証言から浮かび上がったのは、一般来場者の立ち入りが厳しく制限されているバックヤードエリアの電気設備関連でした。展示ホール内部の装飾やセットから火の手が上がったわけではありません。
このトラブルと同時に起きたのが、専用端末「デジタルガイド」の貸出休止です。来場者の多くが疑問を抱いたこの連動アクションには、極めて実務的な理由が存在していました。デジタルガイド数百台を一括充電・データ同期するための専用チャージングルームが、今回点検対象となったバックヤードの受給電設備と同一系統に配置されていたためです。
二次災害を防ぐための予防的措置として該当ブロックの電源供給が遮断され、端末の安全確認が完了するまでの間、デジタルガイドのサービスを一時的に止めざるを得ない状況が生じました。精密機械と大容量リチウムイオンバッテリーを安全に管理するための厳格なプロトコルが稼働した結果といえます。