『トムとジェリー』の魚が巻き起こしたムーブメントは、インターネットカルチャーと老舗IP(知的財産)の理想的な共創モデルを提示しました。トップダウンで企業が作り上げたキャラクターを消費者に押し付けるのではなく、市井のユーザーが発見したシュールな面白さを公式が柔軟に包摂し、グッズ化やイベントへと繋げていくエコシステムが完成しています。
スクリーンの中で数秒間だけ泳いでいた名もなき魚は、デジタルネイティブ世代の手によって現代のアイコンへと生まれ変わりました。アーカイブ作品が持つ無尽蔵のポテンシャルと、SNS時代のバイラルスピードが融合したとき、過去のどんなワンシーンでも世界のトレンドになり得るという事実を、この小さな魚は証明し続けています。