桃の栽培で最も直面しやすい病気が、春先に新葉が赤く縮れて肥厚する「縮葉病(しゅくようびょう)」です。糸状菌(カビ)が原因で発生し、放置すると葉が全て落ちて樹勢が著しく衰退します。発芽前の2月中旬から下旬にかけて、銅水和剤などの殺菌剤を散布しておくことが決定的な予防策となります。
また、害虫としては新芽に群がるアブラムシや、幹の内部食害を引き起こすコウモリガ、風通しの悪い環境で繁殖するカイガラムシに警戒が必要です。見つけ次第ブラシで擦り落とすか、適用のある薬剤で早期駆除を行います。
健康な結実枝を育てるための剪定は、樹木が活動を停止している12月から2月の落葉休眠期に行います。鉢植えでは樹高を1.5メートル前後に抑えるため、中心の主幹を切り詰めて横枝を張らせる「開心自然形」に仕立てるのが定石です。日当たりを遮る内向きの枝や、垂直に強く伸びすぎる徒長枝を基部から間引いていきます。