プロ野球における警告試合は、公認野球規則6.02(c)(9)に基づいて運用されます。規則上、投手が打者に対して故意に投球をぶつけようとした(あるいはその疑いが強い)と審判員が判断した場合、以下の2つの裁定を下す権利が審判員に与えられています。
- 当該投手を即座に退場処分にする。
- 双方のチームの監督に対して「これ以降、故意または危険と見なされる投球を行えば退場とする」と公式に警告を発する。
後者の警告が両軍に対して正式に通告された試合を「警告試合」と呼びます。単に死球の数が多いというだけで自動発令される数値基準(例:3死球で発令など)は存在せず、「意図的な報復の可能性があるか」「試合の平穏な進行が脅かされているか」という審判団の合議と主観的裁量が最大の基準となります。
元中日の守護神であり名球会投手の岩瀬仁紀氏は、地元メディアの解説において「打者に当たるということは、それだけ厳しいコースを突こうとした結果でもあるが、短時間でこれだけ重なれば相手ベンチが冷静さを保つのは不可能。審判団が警告試合を出したのは試合を壊さないための必然的な判断」と指摘しています。技術的なすっぽ抜けであっても、蓄積されたフラストレーションが暴力行為や危険投球の応酬へ発展するのを断ち切る安全装置が、この警告試合の法意なのです。