W杯2026アフリカ予選の死闘において、南アフリカが見せた戦術的完成度は大陸屈指のものだった。なかでもアフリカの屈強なフィジカルを誇るカメルーン対南アフリカの直接対決では、規律あるポジショナルプレーが猛威を振るった。
相手のハイプレスをマメロディ・サンダウンズ仕込みのビルドアップで無力化。パーシー・タウの鋭いラインブレイクから先制点を奪う展開は、ブルス監督が目指したコレクティブ・フットボールの極致だった。過酷なグループステージの中で「日程・結果・順位表」のトップ争いに食らいつく姿は、2010年以来のW杯本大会復帰を夢見る地元サポーターに確固たる希望を与えていた。