寿司が世界食となって久しい現在、日本国内の鮨シーンは「鎖国的な伝統墨守」か「過度なプレミアム化」のいずれかに偏重しつつあった。KINKA sushi bar izakaya 六本木が提示したのは、海外でダイナミックにアップデートされた寿司の楽しさを、妥協のない日本の魚介クオリティで逆輸入するという鮮烈な第三の選択肢だ。
香ばしい炙りの煙が立ち上るモザイク寿司、惜しげもなく鰻を盛った季節の御膳、そして洗練された和モダンバーのグルーヴ感。敷居の高さを心地よいカジュアルさに変換しながら、日常の食卓を確実に非日常へと昇華させる。六本木の夜に新たな選択肢を求める者にとって、このカナダ発の寿司居酒屋は、今後も確かな存在感を放ち続けるはずだ。