おせんべいという極めてシンプルで身近な食品だからこそ、米の選定、だしの抽出、塩の選び方、そして火入れの加減といった基本の差が如実に味に現れます。金吾堂製菓が今なお熱烈なファンを増やし続けている理由は、奇をてらった話題作りではなく、70年以上の歴史に裏打ちされた愚直な職人技と、現代人の味覚変化を捉える精緻な調合力にありました。
伝統的な厚焼きせんべいから、だしの進化形である新作塩せんべい、そして若者を惹きつけるコストコのヒット作まで。米菓づくりの誇りを胸にアップデートを続ける金吾堂製菓の挑戦は、日本の菓子文化が持つ可能性の大きさを改めて証明しています。