歓楽街とビジネス街が複雑に入り混じる品川区西五反田。東急池上線の高架橋が頭上を走る狭小地に、おにやんま五反田本店は店を構えています。創業者の大下義弘氏がこの地に店を開いた2010年当時、東京の立ち食いうどんといえば、関東風の濃口醤油と鰹節を利かせた茹で置き麺が主流でした。そこに現れたのが、透き通った黄金色のだしと、強いコシとしなやかさを併せ持つ本格讃岐うどんです。
店内は厨房を囲むカウンターのみで、大人が肩を寄せ合って約8, 10名が立てば満席になる広さしかありません。しかし、扉を開ければ湯気とともに押し寄せる芳醇な香りと、リズミカルに天ぷらを揚げる油の音が店内に満ちています。無駄を極限まで削ぎ落とした武骨な店構えでありながら、提供される一杯には妥協なきクラフトマンシップが凝縮されています。