長年「ムスリムにとって最もハードルが高い日本食」とされてきたのがラーメンでした。豚骨ベースのスープはもちろん、醤油ダレに微量の醸造アルコールが含まれるケースや、チャーシューの仕込み環境がネックとなっていたためです。しかし、この常識を覆す動きが2025年秋から加速しています。
象徴的な事例が、新宿駅西口の飲食激戦区「ハラス屋」跡地に出店を果たしたハラル和牛ラーメンの新店です。ここでは厳格に処理された認定ハラル肉のみを贅沢に用い、牛骨と香味野菜を長時間煮込んだ濁りのないスープを開発。訪日客の間で瞬く間に口コミが広がり、連日行列を作っています。
時を同じくして、京都祇園では和牛を用いた100%ハラルラーメン店「新宿亭」が2025年11月15日にオープンするなど、国内主要観光地を結ぶハラル和牛のサプライチェーンが急速に整いました。牛肉の仕入れルートが透明化され、屠殺方法から流通段階のトレーサビリティまで証明された正規のハラール牛を使用することで、一杯あたり2,000円〜3,500円という高価格帯でありながら、圧倒的な信頼性と顧客満足度を獲得しています。