多くのリスナーを驚かせたのが、「明日への扉」には元となったオリジナル曲が存在したという事実です。その原曲こそが、川嶋あいのソロ名義で後に正式リリースされ、現在では全国の学校で合唱曲としても歌われている「旅立ちの日に…」でした。
制作の時系列としては、まず川嶋あいが中学時代から高校時代にかけて、自身の卒業式や大切な人との別れをテーマに書き上げた「旅立ちの日に…」が存在していました。その美しいメロディラインを『あいのり』のタイアップに合わせてリアレンジし、naoと共に恋愛ソングへと昇華させたものが「明日への扉」です。
| 比較項目 | I WiSH「明日への扉」 | 川嶋あい「旅立ちの日に…」 |
|---|---|---|
| 名義・編成 | I WiSH(ai&nao)のポップユニット | 川嶋あい(ソロシンガーソングライター) |
| 楽曲テーマ | 男女の純愛、恋の成就、未来への希望 | 卒業、恩師や友人との別れ、亡き母への誓い |
| タイアップ | フジテレビ『あいのり』主題歌 | 卒業ソング(学校教育現場・合唱定番曲) |
| アレンジ・テンポ | 弾むようなリズムと華やかなポップス構成 | ピアノ主体の情緒的なバラード構成 |
| サビの感情焦点 | 「あなたと出会えた喜び」と「これからの二人」 | 「桜舞う季節の別れ」と「自立への覚悟」 |
同じメロディ骨格を持ちながら、アレンジメントと歌詞の世界観を完全に切り替えることで、片や「平成を代表するラブソング」、片や「学校の卒業式で涙を誘う定番の卒業ソング」という、全く異なる二つの金字塔が打ち立てられました。