ネット上の掲示板やSNSでは、「ムサシを数セット満点近くとるまで回したら一発合格できた」という体験談と、「ムサシでは毎回95点以上だったのに免許センターで落ちた」という悲痛な声が真っ向から対立しています。この差は一体どこから生まれるのでしょうか。
結論から言えば、合格の分水嶺は「問題のパターン暗記」にとどまっているか、「道路交通法の本質・ルール」を理解しているかにあります。
ムサシを何十回も解いていると、問題文の最初の数文字やイラストの構図を見ただけで「この問題の答えはバツ」「このパターンはマル」と反射的に選べるようになります。これはいわゆる「作業記憶」に頼った状態であり、脳が文章の意味を正しく咀嚼していません。
一方、各都道府県の運転免許センターで出題される学科試験は、問題の骨子こそ同一法規に基づいているものの、接続詞の使い方、主語と述語の倒置、例外規定の問われ方が巧妙に変更されています。「ムサシの文章の形」で覚えている受験生は、このわずかな言い回しの変化に対応できず、引っかけ問題のトラップに次々と足を取られてしまうのです。