チャッターフォンの魅力を決定づけた最大の要素が、あの極限まで抑えたハスキーで渋い声です。原語版(英語)では映画監督・脚本家でもあるテディ・ニュートン氏が演じ、1940〜50年代のサスペンス映画を彷彿とさせる陰鬱なトーンを確立しました。
そして日本語吹き替え版を担当したのが、日本屈指の実力派俳優・声優の山路和弘氏です。ジェイソン・ステイサムやヒュー・ジャックマンの吹き替え、大河ドラマでの重厚な演技で知られる山路氏のバリトンボイスが、ポップな電話玩具の口から発せられる異常なコントラスト。この絶妙なミスマッチが、視聴者に強烈なインパクトと緊張感を与えました。「話す時は受話器を耳に当てろ」とウッディを制する一言だけで、保育園という閉ざされた空間の過酷さが瞬時に伝わってくる名演です。