ネット上やSNSの一部で散見される「都城なら牛のレバ刺しが持ち帰りできる」という言説は、完全な誤解です。厚生労働省の規定により、牛の肝臓(レバー)を生食用として販売・提供することは食品衛生法によって厳しく禁止されており、畜産の中心地である都城市であっても例外規定は存在しません。
都城市内の精肉店や直売所のショーケースに並んでいる新鮮な牛レバーは、すべて「加熱用」として加工・販売されています。「朝引きだから新鮮」「臭みがないから大丈夫」といった自己判断で生食することは、腸管出血性大腸菌(O157など)による重篤な食中毒を引き起こす極めて危険な行為です。
では、地元民や観光客が「レバ刺しのテイクアウト」として買い求めているものの正体は何なのでしょうか。都城の肉文化を支えているのは、主に以下の3つの選択肢です。
- 馬レバ刺し:食品衛生法に基づく生食基準を満たし、合法的に生の状態で食べられる希少部位。コリコリとした独特の歯ごたえが特徴。
- 低温調理レバー:食品衛生基準に準拠した中心温度で加熱殺菌を施しつつ、生に近いなめらかな舌触りを再現した最新の総菜商品。
- 白レバー・鶏レバー加工品:南九州特有の新鮮な鶏肉文化に根ざしつつ、安全基準に配慮して提供される専門店の味。