インターネット上で見かける「47都道府県ブサイクランキング」には、いくつかの共通したパターンが存在します。あるサイトでは特定の北関東や東北、あるいは東海地方の県が上位(または最下位)に挙げられ、別の動画ではまったく異なる都道府県がワーストとして紹介されています。このように媒体によって順位がバラバラであること自体が、統一された調査元が存在しない何よりの証拠です。
では、なぜこのようなリストがもっともらしく流通しているのでしょうか。最大の理由は、大手化粧品メーカーや民間の調査会社が過去に実施した「美人が多いと思う都道府県ランキング」や「美肌県グランプリ」といったポジティブな調査結果の「最下位グループ」を、悪意あるネットユーザーが勝手に反転させて「ブサイクランキング」へと書き換えたことにあります。
「美人が少ない=ブサイクが多い」という論理のすり替え
たとえば、あるアンケート調査で「美人が多いイメージのある都道府県」を全国1,000人に尋ねたとします。当然ながら、メディア露出の多い大都市圏や、「秋田美人」「博多美人」「京美人」といった伝統的なブランドフレーズを持つ自治体に票が集中します。
その結果、観光PRなどで「美人」を前面に押し出していない県は必然的に得票数が少なくなり、ランキングの40位以下に並びます。これは単に「全国的な美人ブランドとしての認知度(イメージ)が薄い」というだけの結果であり、実際に住んでいる人々の容姿の優劣を示す統計データでは決してありません。しかし、匿名掲示板(5ちゃんねる等)やまとめブログの運営者がアクセス稼ぎのために、この下位グループを切り取って「47都道府県ブサイクランキング」という 자극的なタイトルに改変し、拡散させていったのです。