宇短附が展開する「起業論アントレプレナーシップ講座」の最大の特徴は、スタートアップの派手な成功譚を追うのではなく、「日常の些細な不便や違和感に気づくこと」を出発点に据えている点にあります。通学時の課題、地域の過疎化、高齢者の孤立、家族の負担といった身の回りの困りごとに着目し、それを解決するための持続可能な仕組みをチームで練り上げます。
講座では、リーンキャンバスのフレームワークを用いた仮説検証、顧客インタビューの設計、収支計画のシミュレーションなど、実務レベルのビジネススキルが惜しみなく投入されます。現役の起業家やビジネスパーソンがメンターとして伴走し、高校生ならではの柔軟な視点にプロの視座を掛け合わせることで、荒削りだった着想が現実味を帯びたビジネスプランへと磨かれていきます。
参加した生徒からは「普段は見過ごしていた友達の悩みが、実は市場のニーズになり得ると知って視野が広がった」「失敗を恐れずにアイデアを出し合い、形にしていくプロセスそのものが楽しい」といった声が上がっており、主体的な学びの場として機能している様子がうかがえます。