2016年のグループ活動休止以降、この楽曲をステージ上で最も精力的に歌い継いできたのがハリー・スタイルズ(Harry Styles)です。自身のソロツアー『Harry Styles: Live on Tour』や、2021年から2023年にかけて世界中を熱狂させた『Love On Tour』(2023年3月には有明アリーナでの来日公演も開催)において、『What Makes You Beautiful』はセットリストのクライマックスを飾る重要曲として位置づけられてきました。
特筆すべきは、ハリーがこの曲を過去のアイドル時代のノスタルジーとして消費するのではなく、現在の自身の音楽性に合わせて本格的なロック&ファンク・ナンバーへと昇華させている点です。原曲のキラキラとしたシンセサイザーとカッティングギターを抑え、太いベースラインとブラスセクション、そして奔放なドラムビートを取り入れたアレンジは、会場全体を巨大なダンスフロアへと変貌させます。
また、音楽業界全体でも同曲のカバーやサンプリングが相次いでいます。主なカバー実績としては以下が挙げられます。
- The 1975(マティ・ヒーリー):2013年のBBC Radio 1『Live Lounge』にて、インディー・ロックの退廃的かつメランコリックな解釈でカバーし、原曲のメロディラインの美しさを証明。
- ケリー・クラークソン(Kelly Clarkson):自身の冠番組『The Kelly Clarkson Show』の「Kellyoke」コーナーにて、圧倒的なソウルフル・ボーカルでカバーを披露。
- K-POP第4・第5世代グループによるカバー:TOMORROW X TOGETHER(TXT)やBOYNEXTDOOR、ZEROBASEONEといったK-POPボーイズグループが、合同コンサートやワールドツアーの特別ステージで相次いでカバー。欧米のティーンエイジャーだけでなく、アジア圏の若い世代にとっても「ボーイズグループのバイブル」として定着しています。