SNSやレシピコミュニティでよく見られる失敗の声に、「包もうとしたら先端がボロボロと崩れて見栄えが悪くなった」「断面が波打ってきれいに包めない」というものがあります。実は、ラッピングの成否の8割は包む前のカッティング技術で決まります。
特にベイクドチーズケーキやニューヨークチーズケーキのように濃厚で油分・糖度が高いケーキは、常温の包丁でそのまま切ると刃に生地がまとわりつき、断面が引きちぎれてしまいます。
プロの現場でも実践されている美しいカットの手順は以下の3点です。
- ケーキを芯までしっかり冷やす:焼き上がり直後は生地が定着していません。最低でも冷蔵庫で一晩(6時間以上)冷やし、脂質を固めることが必須条件です。
- 刃を熱湯で温めて水気を拭く:包丁をお湯で50度程度に温め、乾いた清潔な布巾で素早く水気を拭き取ってから刃を入れます。熱によってケーキ表面の油脂がわずかに溶け、刃離れが驚くほど滑らかになります。
- 1カットごとに刃を拭き直す:1回切るごとに包丁の刃に付着した生地を綺麗に拭き取り、再度温めてから次のカットに進みます。このひと手間を惜しまないことで、角の立ったシャープな三角形が生まれます。