「天吉屋 新宿店」が歩んだ道のりは、そのまま2010年代から2020年代にかけての西新宿グルメの変遷を映し出す鏡でもあります。オープンから最終営業日に至るまでの主要な出来事を、季節限定メニューの展開やテイクアウト導入といった現場の試行錯誤とともにタイムライン形式で追跡します。
| 時期・フェーズ | 主な出来事・店舗の動き | 現場の反響・特記事項 |
|---|---|---|
| 2012年10月 | 新宿野村ビル地下2階に「天吉屋 新宿店」がグランドオープン | ラーメン「凪」などを手掛ける株式会社凪スピリッツの新業態として話題に |
| 2013年〜2014年 | 台湾への海外1号店進出&「全国丼グランプリ」天丼部門で金賞受賞 | 真鱈と白子の天丼など、四季折々の季節限定メニューが定着 |
| 2015年〜2019年 | 全国丼連盟の金賞を連続受賞。インバウンド客が急増 | ランチタイムは階段下まで30分〜1時間待ちの行列が常態化 |
| 営業終盤期(春) | オフィス街の需要変化に対応し、弁当・テイクアウト販売を本格強化 | 名物「天吉丼」をオフィスや自宅で味わえる取り組みを実施 |
| 最終営業日(6月30日) | 6月30日(火)をもって「天吉屋 新宿店」が完全閉店 | 最終日まで常連客が詰めかけ、約8年間の歴史に幕を下ろす |
オープン当初から同店が打ち出したのは、「職人が揚げる本格的な天ぷらを、大衆的な価格と圧倒的なボリュームで提供する」という明確なコンセプトでした。特に、海老4本をいかだ揚げにして豪快に盛り付けた「天吉丼」は、視覚的なインパクトも相まってメディア取材が殺到しました。
さらに、春には桜海老や山菜、冬には真鱈と濃厚な白子を使った限定天丼など、季節ごとの旬の食材を積極的に投入。営業終盤にはテイクアウト需要にも柔軟に対応し、オフィスワーカーの胃袋を支え続けましたが、6月30日(火)の営業終了日をもって惜しまれつつ暖簾を下ろす結果となりました。