及川光博の名がお茶の間の隅々にまで浸透した決定的な転機が、1990年代後半に放映されたドラッグストア『マツモトキヨシ』のCMです。店頭でキレのあるダンスを披露しながらカメラ目線で流し目を送る姿は、シュールでありながら圧倒的なインパクトを残し、「あの綺麗な王子様は誰なのか」と日本中の視線を集めました。
バラエティ番組にも積極的に進出し、いかなる質問に対してもブレずに「王子様」として神対応を連発。世間からは一見、コミカルなナルシストキャラクターとして受け止められがちでしたが、その根底にある歌手活動へのこだわりは極めて真摯なものでした。
| 時期・年代 | 主な出来事・代表曲 | 社会的反響・活動の転換点 |
|---|---|---|
| 1996年〜1997年 | シングル『モラリティー』でデビュー代表曲『死んでもいい』リリース | 「王子様キャラクター」を確立。ライブでのポンポンを使った一体感が話題に |
| 1998年〜1999年 | ドラマ『WITH LOVE』出演マツモトキヨシCM出演 | 俳優業へ本格進出。コミカルなCM露出で知名度が爆発的に拡大 |
| 2000年代以降 | 「王子様転職宣言」を経て俳優活動本格化『相棒』神戸尊役に抜擢 | キャラクターの記号性を脱ぎ捨て、硬軟演じ分ける本格派俳優へ定着 |
ワンマンショー(ライブ)における代表曲『死んでもいい』では、観客全員が光るポンポンを持ち、ステージと客席が完璧にシンクロして踊り狂う光景を生み出しました。エンターテインメントに対する妥協のない姿勢は、当時から音楽評論家の間でも高く評価されていた事実があります。