八百万百の個性「創造」は、生物以外のあらゆる物質を自らの体(主に脂肪細胞)から作り出せるという、作中でも屈指の汎用性を誇る能力です。単純な武器や防具にとどまらず、暗視スコープ、ガスマスク、GPS発信機、さらには大砲や特殊な化学薬品(麻酔薬)に至るまで、対象物の「分子構造」さえ理解していれば何でも生成可能です。
一方で、この強力な個性には明確な制約と弱点が存在します。
- 莫大な知識量の要求:作り出す物体の素材や分子構造、設計図を頭の中で完全にイメージできなければ生成できないため、日頃から分厚い専門書を読み込む猛勉強が不可欠。
- 生成スピードと体脂肪の消費:複雑な構造物や巨大な物体を作るには時間がかかり、材料となる体内の脂質を大量に消費するため、長期戦ではカロリー補給が必須となる。
- 近接戦闘でのタイムラグ:「何をどう作るか」を思考してから生成するまでにコンマ数秒のラグが生じるため、超高速で間合いを詰めてくるタイプの敵には後手に回りやすい。
また、読者の間でたびたび議論の的となる彼女のヒーローコスチューム(胸元から腹部が大きく開いたデザイン)についても、単なるファンサービスではなく、個性の仕様に基づいた極めて合理的な理由があります。服を突き破らずに巨大な創造物(大砲や巨大なシートなど)を瞬時に体外へ排出するためには、肌の露出面積を広く確保しておく必要があるためです。初期案ではさらに露出度の高いデザインを本人が申請していたものの、規定により現在の形に落ち着いたという裏設定も、彼女の真面目すぎるがゆえの合理主義を象徴しています。