事の発端は、地元・栃木県の下野新聞が報じた独自記事でした。その後、読売新聞や毎日新聞、スポーツ報知、日刊スポーツなどの主要メディアが一斉に後追い取材を行い、名門校のグラウンド裏で起きていた不適切指導の具体的な実態が浮き彫りになりました。
報道各社の取材および学校側の発表によると、問題となった指導が行われたのは寮や部活動に関わる日常の指導場面でした。小針崇宏監督は1年生部員約20人に対し、約1時間にわたって正座をさせたとされています。一見すると昭和や平成初期の運動部では珍しくなかった光景に思えるかもしれませんが、現在のスポーツ庁や日本学生野球協会が定めるガイドラインにおいては、長時間の正座の強要は「肉体的苦痛を与える懲戒行為(体罰)」、あるいは「重大なハラスメント行為」として厳しく禁じられています。
事態を把握した作新学院高等学校側は、速やかに小針監督を部活指導から除外(謹慎)する措置を取り、栃木県高等学校野球連盟へ報告しました。小針監督自身も学校の調査に対して事実関係を認めており、「体罰に関する認識が不足していた」「今の時代では不適切な指導だった」と深く反省し、謝罪の意を表していると伝えられています。