SNSを中心に「1,900円(税込)という2,000円以下の価格設定で、ヴィンテージ風のデザインが秀逸」と話題をさらったワークマンのディズニーデザイン長袖スウェット。レトロなミッキーマウスなどのプリントがあしらわれ、裏毛仕様でロングシーズン着回せるこのアイテムですが、現在近くのワークマンプラスの店頭で手に入れることは可能なのでしょうか。
流通の現場と各店舗の入荷サイクルを調査すると、ワークマンの販売戦略の核となる大型販促イベント「WORKMAN WEEK(ワークマンウィーク)」のスケジュールが深く関わっていることが分かります。ワークマンは季節の変わり目に合わせて重点商品を全国の店舗へ一斉投入しますが、すべての店舗に同じ数が配分されるわけではありません。
なぜ店舗ごとに「在庫格差」が生まれるのか?
同じ時期にワークマンプラス店舗検索を行っても、「A店では全サイズ完売しているのに、車で15分離れたB店にはMとLが山積みになっている」という現象が頻繁に起きます。この在庫格差を生む最大の要因は、ワークマン独自の「フランチャイズ(FC)主導の発注システム」と「立地による客層の違い」にあります。
ワークマンの全店舗の約9割はフランチャイズ加盟店であり、各店舗のオーナー(店長)が地域の特性や過去の売れ行きデータを分析して取り扱い商品の発注量を決定しています。たとえば、早朝から営業している郊外の路面店では、建設・土木・物流に従事するプロ職人の来店比率が高く、作業着や安全靴に売り場面積が割かれます。その結果、ディズニーデザインのスウェットや一般向けのタウンユース製品が思わぬ「穴場在庫」として残っているケースが少なくないのです。
一方で、ららぽーとやイオンモールなどの大型商業施設内に出店している店舗や、後述する「ワークマン女子」の近隣エリアでは、ファミリー層や女性客が週末に集中するため、SNSでバズったカジュアル衣料は入荷からわずか数日で姿を消してしまいます。