今回の特番でワイプやテロップと並んで大きな議論を呼んだのが、現在売り出し中の若手アイドルや若手芸人たちによる「名作コントの完全再現(ものまねコント)」企画でした。
往年の「ヒゲダンス」や「学校コント」に果敢に挑戦する若手たちの姿には、「若い世代が昭和の名作に触れる良いきっかけになった」「一生懸命練習した熱意が伝わった」と好意的に受け止める層も一定数存在しました。しかし、ソーシャルメディア上で多数を占めたのは、やはり厳しい意見でした。
「貴重な特番枠を割いてまで、なぜ本家ではなくコピーを見せられなければならないのか」「志村さんや加藤さんの代わりなど誰にも務まらない」といった声に象徴されるように、視聴者の多くは「現代のタレントが演じるドリフ」ではなく、「ザ・ドリフターズそのもの」のアーカイブを求めていたのです。オールドファンにとって、ドリフのコントは単なるバラエティの1コーナーではなく、青春時代の記憶と結びついた不可侵のカルチャーであるという事実を、制作側が見誤っていた側面は否めません。