筆者が現場取材およびSNS・コミュニティ上の反響を徹底検証したところ、来場者の反応には大きく分けて二つの潮流が存在することが浮き彫りになりました。
一つは、40代〜60代の「ノスタルジー再体験層」です。ネット上では「子どもの頃にクリアできなかった新幹線ゲームに30年越しでリベンジできた」「10円玉を弾いた瞬間の親指の痛みが昔のままで涙が出そうになった」といった手記のような感想が数多く寄せられています。スマートフォンの画面をタップするだけでは得られない「質量と反発」の感触が、忘れかけていた記憶を鮮明に呼び覚ましています。
もう一つ注目すべきは、デジタルネイティブであるZ世代や現代の小学生たちのリアクションです。「スマホゲームと違ってガチャに天井がない代わりに、物理のコツを掴めば必ず勝てるのが面白い」「ゲームオーバーになった瞬間に10円玉が下にポトリと落ちるのがシュールで熱い」といった声が上がっています。プログラムされた確率ではなく、純粋な物理法則に支配された遊びの明快さが、逆に最もエッジの効いたエンターテインメントとして受け入れられているのです。