これまでとうもろこしといえば「大きな鍋にたっぷりのお湯を沸かして塩茹でする」のが定番でした。しかし、栄養学および調理科学の観点から見ると、鍋で茹でる方法はとうもろこしに含まれる水溶性の糖分やビタミンB群、カリウムといった栄養素がお湯の中に溶け出してしまうという弱点があります。その点、電子レンジ加熱は水を使わずに自身の水分だけで蒸し上げるため、糖分が一切流出せず、濃厚な甘みがそのまま粒の中に残るのです。
では、電子レンジで加熱する際、「皮付き」と「皮なし」のどちらが良いのでしょうか。Yahoo!ニュースの料理人解説コラムやレシピサイトNadiaの検証データを総合すると、最も失敗がなく甘みが引き立つベストな手法は「薄皮を2〜3枚残してラップで包む方法」です。それぞれの状態別の正しい手順を見ていきましょう。
1. 【最もおすすめ】薄皮を2〜3枚残してラップで包む手順
エキサイトニュースや料理研究家の間でも「鍋いらずでラクすぎる」「一番ジューシーになる」と絶賛されているのが、この薄皮残し調理法です。
- 手順①:外側の濃い緑色の硬い皮をむき、実を覆っている白っぽい内側の薄皮を2〜3枚だけ残した状態にします。
- 手順②:先端から出ている茶色いヒゲの部分と、根元の硬い茎の部分を包丁で切り落とします(庫内に入りやすくなり、加熱後の皮むきもスムーズになります)。
- 手順③:薄皮の上からふんわりとラップで包み、電子レンジ(600W)で4分30秒〜5分加熱します。
薄皮を残す最大の理由は、薄皮が天然の蒸し器(スチーマー)の役割を果たし、とうもろこし特有の芳醇な香りを粒に移しつつ、マイクロ波による急激な乾燥から実を守ってくれるからです。
2. 厚い皮ごと丸ごとレンジでチンする手順(ラップなし)
スーパーで買ってきた皮付きのとうもろこしを、ゴミを出さずにそのまま加熱したい場合は、ラップを使わずに皮ごとレンジへ入れる方法もあります。Yahoo!ニュースの特集でも紹介されている通り、厚い皮がしっかり水分を閉じ込めるため、ラップは不要です。
- 手順①:皮をむかずにそのまま水でサッと表面を濡らし、600Wのレンジで5分〜6分加熱します(厚い皮に熱が通る分、薄皮調理より1分ほど長くかかります)。
- 手順②:加熱後、粗熱が取れたら、根元(お尻側)から2〜3センチ上の部分を包丁でスパッと切り落とします。
- 手順③:先端のヒゲの束をギュッと掴んで引っ張りながらとうもろこしを揺すると、ヒゲと皮が一気にスルッと抜け落ち、手が汚れず綺麗に実だけを取り出せます。
3. 皮なし(むき身)のとうもろこしをラップで加熱する手順
すでに皮がむかれた状態で売られているとうもろこしや、皮をすべて剥いてしまった場合は、水分が蒸発してパサつくのを防ぐ工夫が必要です。
- 手順①:とうもろこし全体を流水でサッと濡らします。
- 手順②:水滴がついたままの状態で、塩小さじ1/2程度を全体にまんべんなくすり込みます。
- 手順③:隙間ができないようにピッチリとラップで二重に包み、600Wのレンジで4分〜4分30秒加熱します。
皮がない分、マイクロ波が直接粒に当たるため、5分以上加熱すると水分が抜けて硬くなるリスクがあります。4分を過ぎたあたりで様子を見るのがポイントです。