爆風スランプは2024年のデビュー40周年を契機に本格的な活動再開を果たし、実に26年ぶりとなる全国ツアー、そして35年ぶりとなる日本武道館公演の開催へと駒を進めました。さらに、盟友パッパラー河合とともに1990年代に洋楽直訳ロックで世を席巻した覆面ユニット「女王様」の文脈を汲む展開など、ファンを驚かせる仕掛けが次々と打ち出されています。
かつて「走る走る俺たち」とシャウトし、若者の背中を押し続けてきたサンプラザ中野くんは、現在の音楽活動について「かつての中高生が、いまや中高年になった。その同世代に向けて全力で歌を届けたい」と語っています。青春時代を共有したファンも50代・60代を迎え、社会的な責任や老親の介護、自身の健康不安といった現実と直面している今だからこそ、生身のロックンロールでエネルギーを注ぎ込む必然性があったといえます。
千葉県立東葛飾高校時代からの長きにわたる戦友であるギタリスト・パッパラー河合との関係性は、単なるバンドメンバーを超えた「一卵性双生児」のような阿吽の呼吸を誇ります。お互いがソロ活動やプロデュース業で培った経験を持ち寄り、再び同じステージで爆音を鳴らす姿は、同世代のファンに計り知れない勇気を与えています。