ダイソーを展開する株式会社大創産業の戦略において、ここ数年で最大の転換点となったのがマルチブランド戦略です。高品質・シンプルデザインを追求する「Standard Products(スタンダードプロダクツ)」と、大人可愛いフェミニンな雑貨を提案する「THREEPPY(スリーピー)」の2ブランドを、ダイソーの大型店舗に併設する複合出店が全国で加速しています。
象徴的な事例が、広島三越への大型出店です。かつては高級ブランドが軒を連ねていた地方中核都市の百貨店が、若者層の集客フックとして100円ショップ・生活雑貨の大型店を誘致する時代となりました。一方で、路面店として展開していたスタンダードプロダクツ広島八丁堀店が約3年で閉店するなど、店舗網の統廃合もスピーディーに行われています。独立路面店よりも商業施設や複合型店舗への集約を進めることで、相乗効果を高める狙いが透けて見えます。
1つのフロアで、100円の日常消耗品(ダイソー)、300円〜1,000円前後の洗練された食器やアロマ(Standard Products)、トレンド感あふれるアクセサリー(THREEPPY)をワンストップで買い回れる利便性は、従来の均一価格ショップの枠組みを完全に再定義しました。