ネット上の学習フォーラムやQ&Aサイトで頻繁に見られる誤解が、「suggest 人 that節」や「suggest 人 to do」という語順です。tellやadviseのような第4文型(SVOO)や第5文型(SVOC)の感覚で書いてしまう人が後を絶ちません。
suggestは「人に何かを直接教え込む動詞」ではなく、「アイデアそのものを提示する動詞」です。そのため、提案の相手を明示したい場合は、必ず前置詞「to」を介して「suggest to 人 that...」という構造をとらなければなりません。
- × She suggested me to attend the conference.(完全な誤用)
- × She suggested me that I attend the conference.(誤用)
- ○ She suggested to me that I attend the conference.(正しい形式)
また、suggestには「提案する」以外に「〜を示唆する・暗示する」という意味があります。学術論文や調査レポートにおいて「The survey data suggests that...(調査データは〜を示唆している)」という形で主語に物やデータが来る場合、that節内は仮定法現在の原形ではなく、通常の時制の一致(現在形や過去形)を受けるという点も、難関試験対策における決定的な盲点です。